|
Q.「今回の映画音楽を引き受ける決め手となったのは何だったんですか?」
A.「そうですね〜。う〜ん…。まず浅田次郎さんの作品だったっていうのもありますし、
チーム・オクヤマが手掛けるモノっていうのがあったり、キャストの人達がすごくイイ 人達だったので『おお。これはイイ映画になるんじゃないですか!』っていうのがあっ たんですね。」
Q.「『教祖誕生』以来、7年振りとなる映画音楽でしたが…。」
A.「ずっと音楽をやって来たので、そんなに抵抗無く出来たと思いますね。普段自分が曲を 作るのとは違って(映画のシーン)があるし、自分の感性を100%映像に溶け込ませるので 、やり甲斐はあるし面白い仕事でした。逆に普段の活動から、映画のサントラでの音楽 っていうのは生まれて来ないでしょうね。」
Q.「曲はどのようなコンセプトで作っていったんですか?」
A.「完成した物を作らない!というか、最終的には全て映像を観て完成させていきましたね 。あとココはどんな楽器がいいんだろう…とか、周りのスタッフに相談しながらとか。 ただ、(制作サイドから)見せられるシーンっていうのがバラバラなんで、最終的にカ ットされちゃったモノもあったり…(苦笑)。」
Q.「作品中の音楽についてですが、とてもシンプルにサックス・ギター・ピアノで構成され てましたね。中でも『5 Hundred
Mils』が効果的に使われてましたが…。」
A.「素朴なモンでいいんじゃないかな〜って思ったんですね。(映画が)淡々とした感じな んで、敢えてリフレイン調の音楽にして、心に浸みてくるくるような感じを狙ったとい えば狙ったんですけど…。『5
Hundred Mils』は原作でも取り上げられてたんですね 。著作権上オリジナルは使えないので、あんな感じにしてみたんですけど。」
Q.「曲をシーンごとに当てていく事で心掛けた事は何ですか?」
A.「セリフのあるシーンだったら、絶対邪魔にならないように、映像の邪魔しちゃいけない なって事ですね〜。そこに音楽を付ける難しさってのはありましたね。」
Q.「藤井さんはサックスプレイヤーですが、今回はそのサックスでの音楽が少なかったよう に思ったんですが…。」
A.「うん…。今回に関しては、自分の中で(サックスの音が)聞こえてこなかったんですよ ね。得意な楽器であるから故、そっちばっかり頼るってのはイヤだし。実際そのシーン に、やっぱり合う・合わないって事だと思うんですよね〜。」
Q.「これからまた映画音楽のプロデュースをする予定はあるんですか?」
A.「いや、う〜ん…これが終わったばっかなんで…。どーなんでしょうね…。まぁ必ず(や るからには)成功させたいですけども…。図に乗って色んな事やって失敗するのもヤで すからね(笑)。後はやっぱ内容にもよると思うんですね。『あ、これは面白そうだ』と か、『自分で手掛けてみたい』『出来るな!』っていう自問自答の中での答えしかない と思うんですどね。」
Q.「先日のBS『真夜中の王国』(藤井さんは月曜日の司会)を見たんですが、吉川晃司さん がゲストで、出演映画(『漂流街』)では「俺、ずっと最初っから最後まで(銃で)人 殺しまくってたんだよ」って話してるのを、うらやましそ〜な表情で「俺も銃 撃ちて ぇ〜なぁ〜」みたいな事を話してましたよね(笑)。」
A.「うっはっはっは。男ってのはそーいうのが好きですから。そういう機会があったら誰で もやってみたいモンなんじゃないでしょうか(笑)?」
Q.「『SFサムライ・フィクション』に出演された時は、ちょっとチャンバラシーンもありま したけど、チャンスがあれば今度は銃器類を使って…とか(笑)。」
A.「はっはっはっはっは。やっぱ あーいうモノって面白いですよね。ただああいう時代劇 は時代劇で、普段しゃべんないような事しゃべんないといけない難しさもありますけど ね〜。だから…やっぱりそれも、どういう『質』の作品かっていう事だと思いますね。 自分にとって、この作品はどういうモノなのかっていう…。」
Q.「そんな(吉川さんの)話を聞いて、また役者をやってみたいっていう欲求は出てきたり したんですか?」
A.「あまり…無いんですよ(笑)。音楽の方が、やっぱり1番落ち着くトコでありますしね。 」
Q.「藤井さんが好きな映画というか…好きなジャンルはどういうモノなんですか?」
A.「いや!それはもうアニメーションから何(なん)から何(なん)まで観ますね、はい。 ただちょっと最近は…忙しくて…最近は…行けてません…です(笑)。」
Q.「では最後に、この映画を観られる方に一言お願いします。」
A.「今回、この『天国までの百マイル』という映画は〜ですね。その…すごくこう…素朴な っていうか、大迫力があるっていうか、アクションとかそういう事じゃなく、淡々とし たすごくイイ映画かなぁと思います。見終わった後に、何かすごい切ないモノを感じ… れる、決してスカッとはしない、ハッピーエンドでもないんですけども、でも観てすご く心に残る映画だと思いますので、是非ご覧になって頂ければと思っております、はい 。藤井尚之でした。」
|