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今回紹介する「魔神バンダー」は1969年にフジテレビで全13話が放映されました。しかし、その後ビデオ・LD・DVDともに一度も商品化されていないという、まさに幻の作品です。
この作品の原作は虫プロダクション漫画部門のチーフアシスタントにして手塚治虫の影武者として活躍した井上智。井上は虫プロ退社後は独立して智プロを設立し「妖怪小僧」、「黄金バット」など多くの作品を残すことになります。
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ちなみに手塚治虫の「マグマ大使」の単行本は現在「ブラックガロン編」までしか読むことができません。この後「サイクロップス編」へと続くのですが、当時は「画・手塚治虫」となっていたものの、実は井上智の筆であったことから単行本化は困難となっています…ですが…"こんな漫画みっけ"で公開中!)
さて、番組を製作した今は無きNMC(旧ニッサンプロ)といえば昭和35年に「怪獣マリンコング」を製作した老舗。こちらも手塚治虫とは縁があるのかないのか、'60年代に手塚原作の「魔神ガロン」をフジテレビでTV化しようとパイロットフィルムを作りますが、結局オクラ入り。そこで弟子の井上による「魔神バンダー」が製作されました。
余談ですが、「怪獣マリンコング」には新東宝を干された前田通子が出演、「魔神ガロン」のパイロットフィルムは新東宝崩壊後、大蔵映画で「生首情痴事件」などのカルト怪談を演出した小川欽也監督によるものだったりとNMCは新東宝ともご縁があるようですな。
物語はパロン彗星から悪の秘密結社によって水爆の数千倍の威力を持つエネルギー・オランが持ち去られて地球に。それが悪用されるのを防ぐため、バロン王子とボディーガードのX1号、そして魔神バンダーが地球にやってきて悪の手から地球を守るというもの。ちなみにバンダーは"大魔神"にように普段はおとなしい顔ですが、怒ると怖い顔になります。
そして最終回。せっかくオランを発見し、パロン彗星に帰れるかとおもった矢先、狂った科学者が水爆を発射するという事件が発生。地球が絶滅の危機にさらされます。これを止めるための手段はただ一つ。バンダーがオランを抱えて水爆と衝突しなければなりません。なぜ、今まで地球を救うために頑張ってきたのに、しまいにはバンダーまで犠牲にしなくてはいけないのか…葛藤の中、バロン王子はついにバンダーを出撃させ無事解決します。しかし、パロン王子とX1号は母星に戻れなくなります。立花博士は王子を慰めるため、突然特攻隊の話をはじめ、バックには「同期の桜」が流れ出すというものでした。
昭和43年から冒険王に連載された井上智の「妖怪小僧」が"マンガショップ"よりついに完全復刻!このページの上にあるロゴをクリック!!
 バロン王子(手前)とX1号
 温和モード(左)と怒りモード
 ハッピーエンドの原作版
おまけ
 怪獣マリンコングの原作漫画 実写版は2部構成で、第2部からはタイトルも「怪獣マリンコングの逆襲」に変更されました。 1984年に通販のみの限定で第1部がビデオ化されたものの、第2部は発売されませんでした。 第1部のビデオもその販売方法から非常に僅かな数が出回った程度だったようです。
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