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昭和32年に出版された松本清張の短編「地方紙を買う女」はこれまでに何度かドラマ化されてきました。
山梨県の山中で無理心中に見せかけ殺人を犯した女性。彼女はその後東京に戻った。しかし、地方で起きた小さな事件は都会のテレビや新聞で報道されることもなく気になってしかたがない。女は連載小説を読みたいと偽り地方紙を定期購読することにする。ある日、その事件が地方紙に掲載された。無理心中であると報道され安心する女は、小説がつまらなくなったとしてその日を持って購読を中止する。
不振に思った小説家は女に近づき、やがて彼は女が事件の犯人だとかぎつける。女は彼を殺そうとするが失敗。彼女は自ら命を絶った…という物語。
それでは、そのうち私が見たニ作品を比較してみたいと思います。
まずは、昭和48年にフジテレビの深夜に放送された1時間番組「恐怖劇場アンバランス」の一編。
「恐怖劇場アンバランス」を製作したのはウルトラマンでおなじみの円谷プロ。昭和44年に完成しながらも諸般の事情でお蔵入りとなっていたものが3年後にやっと放送されました。ちなみに「アンバランス」というのは「ウルトラQ」の原タイトルだったことでも有名です。
この「恐怖劇場アンバランス」の第6話として製作されたのが「地方紙を買う女」でした。
殺人犯の女に夏桂子、小説家に井川比佐志、脚本は後に金八先生を書く事になる小山内美江子。とはいえ、目だった脚色もなく、ほぼ原作に忠実な作品となっています。
そして、つい最近。平成18年1月に日本テレビの「火曜ドラマゴールド」で放送された最新バージョン。こちらは女に内田有紀、小説家に高嶋政伸を迎えた2時間ドラマ。さすがに短編を2時間枠に当てるのは難しいのか、かなり脚色されていました。
まず、舞台が宮城県になっています。殺人現場も仙台の山中。小説家は次第に女を好きになり、事件のことは黙っているから結婚して欲しいと頼む。しかし、それは新作にこの事件を取り上げたいという思いからきたもので、本当の愛で無い事を知った女は小説家を殺害し、植物人間となった子供と共に生きていくというもの。そう、女は生きているのです。しかもラストにいきなり出てくる動かない女の子! これから、罪の重さとこの子の二重苦を背負って生きていくのだということを見せたいのでしょうが…
地元でロケということで、見てみたけど、もし松本清張がこれ見たらなんていうかなぁ。
ちなみに1987年にもフジテレビで「ザ・ドラマチックナイト・松本清張の地方紙を買う女」というタイトルでドラマ化されているそうです。
 「世にも奇妙な物語」の元祖。ストーリーテラーは青島幸男
 「恐怖劇場アンバランス」の主人公二人
 「火曜ドラマゴールド」の主人公二人
 植物状態の娘
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