竹書房は確信犯?
「ウルトラセブン ベストブック」
2007/2/26 up

 「こんな番組みっけ」の第1弾でも紹介したウルトラセブンの第12話「遊星より愛をこめて」。人権団体の圧力により昭和45年から欠番扱いになったこの物語は、その後の関連誌においても"現在12話は欠番になっています"という注釈のみで片付けられていました。
 しかし、1981年にとんでもない本が出版されます。それが竹書房より発売された定価2万円の豪華本「
ウルトラマン大辞典」でした。この本の中で「遊星より愛をこめて」の特集が組まれ、スペル星人の写真やフィルムストーリーが公開され、各エピソードガイドでも他の物語と同等の扱いで紹介されました。
 これ以降、関連誌などでは放映リストに12話のサブタイトル、宇宙人の名称、スタッフ、放映日などが他作品と同等に記載される機会が増えました。
 とはいえ、「ウルトラマン大辞典」も間もなく絶版となってしまいました。

 年月は流れ1993年。あの竹書房から2冊のウルトラマンに関する本が出版されました。「ウルトラマン ベストブック」と「ウルトラセブン ベストブック」です。1冊1200円の小さな本でしたが、「ウルトラセブン ベストブック」を手にしてびっくり! あからさまではありませんが、ところどころに「遊星より愛をこめて」が散りばめられていました。

 まず、18ページに紹介されている当時のブロマイドたち。よく見るとその中の2枚が
黒く塗りつぶされています。光に当てて反射してみると…うっすらと「スペル星人」と「スペル円盤」が見えます。
 続いて44ページにあるコラム「諸々たる星々に愛を」。いかにも12話のサブタイトルを意識したようなタイトルです。で、その中に「遊星人のなかには自らの核実験の結果、滅亡を招いたものもある」という記述があります。
 この本ではウルトラセブン以外にも当時の円谷作品が紹介されており、「チビラくん」も登場します。チビラくんの家はスペル星人のアジトとして描かれた通称"百窓"といわれた当時実在した個人宅が使われました。そこで本書にはチビラくんの家の説明として「かつて、
宇宙時計で子供の血液採集を謀った侵略者の実験基地に似る」と書かれています。
 ほかにもグッズの紹介コーナーでは前述した「ウルトラマン大辞典」まで紹介。
 そして、150ページのウルトラセブン放映・製作リストにはサブタイトル、放映日、製作No、台本No、監督、特殊技術のほか宇宙人の名称や視聴率も掲載されています。

 この本も絶版となりましたが、1999年にやはり竹書房が2万円のウルトラ本を出版。「ウルトラマン大辞典」の再来かと思われましたが、前回にような12話の特集的記事はありませんでした。





○で囲んだ部分に隠れているぞ!