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まずは日野康一大先生を簡単に紹介しますと、職業は映画評論家にしてブルース・リー研究の第一人者。それまで格闘映画というものは評論の対象にもならない存在でした。しかし、日野先生は日本でブルース・リーを、そしてクンフー映画を紹介したスゴイお方なのです。 「ブルース・リーのすべて」、「シネアルバム ブルース・リー」、「闘魂ブルース・リー」、 「ブルース・リー大全科」…彼のリーさんに関する著書をあげたらキリがありません。
もちろん、リーさん亡き後に登場したジャッキー・チェンに関しても日野先生はいち早く本にまとめます。
で、今回の「ジャッキー・チェン大全科」(秋田書店)。1982年に出版されたものなので、「プロジェクトA」などの作品はまだ紹介されていません。
その後公開されることになる旧作品「レッド・ドラゴン」、「ファイナル・ドラゴン」、「成龍拳」、「燃えよ!飛龍神拳」、「カンニング・モンキー天中拳」などもそれぞれ「新精武門」、「風雨雙流星」、「剣・花・煙雨江南」、「飛渡捲雲山」、「一招半式闖江湖」という具合に原題で紹介されており、まだ見ぬジャッキー映画に胸をときめかせたものです。
さて、タイトルに"ウソを見抜け"とありますが、どういうことなのでしょうか。実は日野先生、ときどきガセネタを書いてくれるのです(笑)
たとえば、「風雨雙流星」のストーリー。『(前略)さすらいの武芸者(ジミー王羽)は、夫人がひきいる4人のガードマン(うち一人がジャッキー)と、2つの流星は夜空に飛びかう深夜、決戦にのぞむ。(後略)』…。はぁ?ジャッキーはガードマンの役じゃないよ〜!!
たとえば、「一招半式闖江湖」のストーリー。『(前略)"半人前拳法"をあみだして、町にはびこる悪党を片付けてしまう。』…。はぁ?
ジャッキーは"へっこきプー太郎"の懐から落っこちた「拳法極意書」 をカンニングしながら敵を倒すんだよ〜!!
ね、けっこういい加減なトコあるでしょ(笑) でも、当時はこれがほぼ唯一のジャッキー研究本だったんですよ。この本が出た当時はどれも未公開だったわけだし。
その後、この「ジャッキー・チェン大全科」も改訂版が出され、ストーリーもきちんとしたものに修正されていました。
近年発行された映画秘宝コレクション「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」という研究本にも日野先生を、
”リー研究の大先達。けっこうガセネタも飛ばすが、この人の存在なしに香港映画の夜明けはなかった。”
と書かれています(笑) まさに偉大な先生なのです!!
さて、この日野先生。この他にも同じ秋田書店の大全科シリーズで「ショック残酷大百科」という本も出してます。「ふだんの生活で、やってはならないことを、スクリーンの上だけで演じてみることによって、恐怖をうったえ、犯罪を予防しようとしているのだ。」とホラー映画を弁護したり、驚くべきことに一章まるまるヤコペッティ監督作品を紹介していたりと、その筋からはカルト的評価をうけています。

 当時の時点で未公開の作品はオリジナルのポスターも掲載
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