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土山といえばそれまでのコミカライズと異なり人間またはロボットの葛藤を鋭く描き、
大人でも読める子供漫画を作った伝説のコミカライザー。
とくに今回紹介する「キョーダイン」や「大鉄人17号」などはその筋ではマストアイテムと
なっています。
画力もさすが石森プロ出身とうならせる漫画家でした。
さて「キョーダイン」ですがご存知石ノ森章太郎原作のロボットヒーロー漫画。
悪の星ダダ星に連れ去られた葉山博士と二人の息子譲治と龍治。地球の危機を知った博士は
息子たちをモデルにスカイゼルとグランゼルというロボットを開発し地球に送り込む。
そして二人の弟建治らとともにダダ軍団と戦う。…というもの。
この漫画の設定はTV版をもとに構成されているもののストーリーは土山オリジナルである。
いつも地球の葉山兄弟を監視しているダダ兵。彼はモニターに映る葉山博士の助手エツ子
(TVではアニソンの女王・堀江美都子が熱演!)にいつしか心ひかれるようになる。
ある日ダダ星の女王ガブリンクィーンの命令で彼を含むダダ兵は改造され、
騎士ロボットと馬ロボット(=彼)となりキョーダインの前に立ちはだかる。
死闘のなか騎士を背中に乗せた馬はあやうくエツ子を踏みそうになる。うまくエツ子を
避けたが着地に失敗、馬は足が折れ、騎士は飛ばされる。不意をついてキョーダインは騎士を
倒す。
そして任務に失敗した彼(馬)も「好き…」とつぶやき自爆するのだった。
どうです。敵の人間を好きになった下っ端ロボット兵の悲しいお話。
主人公でも敵のメインロボットでもなくヤラレキャラに焦点を当てた土山らしい作品です。
ちなみにTVにも馬にまたがった騎士ブラックナイトという敵ロボットがいましたが、この漫画の騎士とは
なんの関係もないです。
この作品は1976年から77年にかけて「テレビランド」に掲載されました。
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