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石ノ森による「スカルマン」は1970年3号に100ページの読み切りで掲載されました。
両親の仇を取るために青年・竜生は銀のマスクを被りスカルマンと名乗り、謎の生物を従え次々と犯人に関係している者を殺し続ける。しかし、その仇は実は竜生の祖父であった。竜生の父でもある科学者はミュータントを作り出した。その研究は人類を滅ぼしてしまうような発明であった。そのために祖父は竜生の両親を殺しその発明を封印したのだった。祖父、竜生、竜夫の妹は自らの家に火を放ち自殺する…。
石ノ森が得意としたいわゆるアンチヒーローものの代表的作品で、東映はこれを実写化する予定でしたが内容が内容なだけに新たなヒーローを依頼。それが「仮面ライダー」となるわけです。もっとも石ノ森描く原作版ライダーもアンチヒーローとして描かれていましたが…。
石ノ森が亡くなる少し前に彼は一人の漫画家にこの「スカルマン」を託しました。石ノ森にあこがれて漫画家となった島本和彦です。彼は石ノ森が100ページで終わらせた作品を単行本にして7巻という長編にリメイク。これまでの石ノ森ヒーロー(に、似た改造人間たち)がゾクゾク登場する嬉しい内容でした。
さらに読んでいて驚いたのが、どこかで見たことのあるコマ割り…。下の写真を見ていただけると分かるのですが、石ノ森の原作版ライダーと同じコマ割りでストーリーが展開っ!!石ノ森を師と仰ぐ島本だからこそできるこのサービス精神に当時感動したものです。
ちなみにこの島本版が掲載されたのはメディアファクトリーの「コミックアルファ」(現在は廃刊)。この雑誌は石ノ森が「サイボーグ009」の完結編を掲載させるために企画されたものでした。しかし、直前になり石ノ森が他界したためその企画もなくなってしまいました。実現していれば、師弟漫画が一冊の雑誌で読めたのに残念です。
 石ノ森版スカルマン(左)と島本版スカルマン
 石ノ森版仮面ライダー(左)と島本版スカルマンのコマ割りその1
 石ノ森版仮面ライダー(上)と島本版スカルマンのコマ割りその2
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