追悼・実相寺昭雄
漫画版「シルバー仮面」
2007/1/5 up

 昨年11月に、お亡くなりになられた映画監督・実相寺昭雄。「ウルトラマン」シリーズや「帝都物語」シリーズなどの特撮作品をはじめ、「無常」、「曼荼羅」、「哥」といったATG映画三部作や、「アリエッタ」、「ラ・ヴァルス」、「堕落」といったAV3部作など幅広い演出で多くの作品を残しました。

 「シルバー仮面」は1971年〜72年にかけて、宣広社によって製作された特撮シリーズ。これまで円谷プロダクションでウルトラマンシリーズを作ってきた若手たちが独立し、作り上げた等身大ヒーローでした。が、皮肉なことに、かつての古巣・円谷プロの「ミラーマン」が裏番組となり苦戦を強いられることになりました。また物語もそれまでの重苦しい設定から、小さな子供にも受け入れられやすいものに変更。これにより11話からは「シルバー仮面ジャイアント」となり巨大ヒーローとなりました。

 で、その重苦しいストーリーとは…光子ロケットエンジンの設計者、春日博士がチグリス星人によって殺害されてしまうところから始まります。残された5人の子供達は、光子ロケットを完成させるために襲い来る宇宙人と戦いながら、隠された光子ロケットの設計図を見つけ出すというもの。結局、設計図は兄弟達の体内に隠されており、次男の光二にシルバー仮面に変身する能力があることが判明、光子ロケットはついに完成する。
 ここで重要なのは、敵の宇宙人は設計図を持っている春日兄弟を狙っているということ。そのため、
周りの人間達は、春日兄弟されいなければ地球は狙われないと思っているのです。このため、宇宙人以外にも、一般市民からもつまはじきにされてしまいます。
 しかし前述のように、視聴率の苦戦から11話のジャイアント編からはこれらの設定は解消され、一般的な巨大ヒーロー物となってしまいました。

  2006年、実相寺はこの作品をリメイク。タイトルも「
シルバー假面」と改められました。しかし、この作品の公開を前に他界してしまいました。

 さて、今回紹介するのは蛭田充によるコミカライズで別冊少年サンデーに掲載されていました。ちなみに別冊少年サンデーもというのは、週間少年サンデーの月刊誌版。ようするに「月刊少年サンデー」です。
 月刊誌であるため、
その月にテレビに登場する宇宙人や怪獣がまとめて登場するなど、漫画独自のストーリーが展開されました。
 残念ながら、この作品は一度も単行本化されていません。ぜひ、復刻してほしいものです。
   


1972年5月号より
 


この号ではボルト星人とローム星人が登場