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手塚治虫の「マグマ大使」。地球の創造主・アースがつくったロケット人間・マグマ大使、奥さんのモルと子供のガム、そして村上まもる少年とその一家が活躍するヒーロー漫画です。少年画報に連載されたこの作品は昭和41年に特撮番組としては本邦初のカラー番組としてテレビ化され、平成5年にはオリジナルビデオとしてアニメ化もされました。
そんな「マグマ大使」の原作版ですが、その完全版は現在見ることが出来ません。
昭和40年代に発行された、集英社のコンパクトコミックス全2巻と秋田書店のサンデーコミックス全2巻ではブラックガロン編の直前で完結されていました。なぜでしょう…サンデーコミックスのあとがきで、その後の原稿は残念ながら紛失したと手塚が自ら語っています。
その後、講談社の手塚治虫漫画全集ではじめてブラックガロン編が収録されました。とはいえ、連載当時のものとは大きく書き換えられたものでした。 実は、このブラックガロン編は、かなりの部分が井上智などによる代筆でした。このため全集発行に際して手塚が書き直したのです。これ以降、平成7年に発行された文庫版などには、この"改訂版"ブラックガロン編が収録されるようになりました。
ようするに、前述した、原稿紛失というのは真っ赤なウソ。自分が描いていない作品を手塚名義で出版することを隠そうとしたためでした。
しかし…このブラックガロン編に後には本当の最終回・サイクロップス編が存在します。
こちらに至っては、完全に井上智が書き上げたもの。昭和42年3月号〜8月号まで連載された本編ですが、どの扉絵を見ても画・手塚治
虫となっています。やっと最終回の8月号の付録漫画で「原作・手塚治虫 まんが・智プロ」の表記が見られます。
サイクロップス編のストーリー
悪の帝王ゴアが地球に送り込んだ次なる敵はベルタA星の一つ目宇宙人サイクロップス。まもるの父はゴアにさらわれ、マグマとモルもサイクロップスに捕まってしまった。やがて人間になりすました一つ目人間に地球は征服される。マモルとガムはは、水分を含むとどんどん巨大化するサイクロップスに苦戦していた。しかし、逆に水分がなくなると死んでしまうことを見抜いた二人は次々とこれを退治する。地球からの電波でマグマたちも弱点を知り、サイクロップスを次々に倒す。いよいよ最終決戦。ゴアの星に乗り込んでマグマの大活躍…となるところだが、この星にはゴアの奥さんもいる。奥さんに弱いゴアのこと、妻には妻ということでモルがゴアの星へ。モルはゴアの奥さんに接近、さんざん褒め称え持ち上げたうえで、ゴアは奥さんの知らないところで宝を隠しこんでいると吹聴する。怒った奥さんは本来の巨大トカゲに戻り、大怪獣同士の夫婦喧嘩がはじまる。この隙に、モルはまもるの父を連れて脱出する。これを知ったゴアは奥さんに哀願し、3日だけ外出の許可を得て、マグマとの最終決戦にのぞむ…
という、結構コミカルなものとなっています。
やはり今後も一冊にまとめられることは無いんでしょうか…
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 サイクロップス
 奥さんVS奥さん
 奥さん強し!やられてるほうがゴア
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