山上たつひこのミステリィ千夜一夜
「そこに奴が…」
2007/5/28 up

 いまや小説家・山上龍彦と活躍する彼ですが、1970年代には「喜劇新思想大系」や「がきデカ」など多くのギャグ漫画を世に送り出しました。
 しかし、それ以前にはシリアスなタッチでSFや怪談などを描き、「
光る風」、「鬼面帝国」などの名作を生み出しています。

 今回紹介する「そこに奴が…」も昭和43年に発表されたSF作品です。光伸書房(
日の丸文庫)から刊行されていた漫画雑誌「ごん」8月号(創刊第2号)に掲載されたました。

 鋭利な刃物で喉を切られる殺人事件が多発。刑事のトシオはこの事件が以前起きた切り裂きジャックの事件に酷似していることに気付く。そして、数年前そのジャックをモデルにした舞台が上演されながらも残虐な描写のために公演が中止されていたことを知る。劇団の男は、ジャックを演じたのは実はロボットで、怖くなり技師に分解するよう依頼したと告白。トシオは技師を訪ねるが、実はロボットを分解しておらず、その後ロボットは行方を消したという。そう、犯人はロボットだったのだ。トシオは次の犯行予告現場に彼女のキミをつれて現れる。キミを囮にして犯人を捕まえようというのだ!!

 その結末がまたスゴイ大どんでん返し!山上先生すごいっす!。
 1992年に刊行された山上たつひこ選集9に再録されたときは、ホントびっくりでした。
   




壮絶な終幕


掲載された「ごん」9月号