「エイトマン」幻の最終回@
楠たかはる編
2008/3/25 up

 平井和正原作・桑田次郎作画で1963年5月〜1965年3月まで少年マガジンに連載された「エイトマン」。

 ある事件で銃弾に倒れ殉職した刑事・東八郎は谷博士によりロボット・エイトマンとして生まれ変わり、凶悪犯罪に立ち向かう。普段は助手のサチ子、一郎とともに東探偵事務所の所長として、その正体を隠している。  

 さて、この作品の最終章「魔人コズマ篇」。谷博士の同僚であったコズマ博士は自らの体を生体元素転換器に改造し、悪の限りを尽くす。サチ子はコズマ博士の妻・ノラの催眠剤により東八郎の正体を知ってしまう。エイトマンはコズマに向かって特殊な音波を発射し、コズマはアメーバ状となるっ!!  

 さぁ、いよいよ最終決戦っ!というときに、ある事件が起きます。なんと作画を担当していた
桑田が銃刀法違反で逮捕されてしまったため、急遽、桑田のアシスタントだった楠たかはる(楠高治)が最終回を描き、「エイトマン」はあっけなくその終焉を迎えたのでした。(楠はその後「遊星仮面」で大ヒットを飛ばします。)

 その少年マガジンの最終回とは…
 ドロドロになりながらも暴れまくるコズマ。「よくも夫をこんな目に!」とコズマに近づくノラ夫人。しかし、すでにコズマには思考能力が無く、ノラにまで襲いかかる。ノラを救出したエイトマンは、コズマに10万kWの電撃を浴びせ、コズマを倒す。コズマは元の人間に戻り、妻ともども警察に逮捕された。そしてサチ子に正体を見られたエイトマンは、その後、姿を誰にもその姿を見せることはなかった…。

 その後、何度も単行本化されましたが、最終回が第三者に描かれたものという性格上、コズマ篇が収録されることはありませんでした。(1979年には桑田が最終回を書き下ろして、大都社から完全版が発売される予定でしたが、売上不振により2巻で発売中止となってしまいまいた。)
 そして1990年、新たに桑田自身により最終回が描き起こされ、リム出版からついに、本当の完全版が全7巻でついに発売されたのでした。この最終回は次回のおたのしみ。
   


自分の奥さんに襲いかかかるコズマ その1